測量(測量的行為)

世間一般的に一言で『測量』と言ってもいろいろな種類がありまして。。。。。

 

これを理解するのはかなり難しい。

やってる事は一見同じみ見えるので、

敢えて「測量的行為」と呼んでみます。

 

 

土地家屋調査士・測量士・建築士・建築会社等々の

誰がやる「測量的行為」かで

必要となる事・内容・精度・許容誤差がそれぞれ違う。

(ここが難しいポイントです!)

 

よくある場面として、

・・・・・・・

・・・ 

 (・・・・・・・続く・・・・・・)

 

よくある場面として、

境界立会の際に隣接者から

「以前、建物を建てるとき”測量”をしてもらった図面がある!

これと合わないとおかしい!」

と、建築確認の図面を持ってくる人がいます。

しかし、その図面は

殆どが建築会社等が現地の状況を測っただけで(現況測量)

隣接者と境界立会をしていなく(境界立会印無し)、

測量者の押印もなく、

登記された公的な図面等々との整合性をチェックもしていないもので、

我々調査士が扱う、

土地面積を確定させるべく、土地境界線を描いた図面とは

見た目は同じでも

その図面が意図する種類・内容は全く違います。

 

乱暴な言い方をすれば、

建築確認の図面の多く(例外も当然あります。)は、

隣接者に境界線の確認・立会なく、

現地の状況で建築士・建設会社等が測った図面です。

建築確認にはその図面で事足りるので

それはそれで間違ってるとは言えない、

その場面で要求される、それで正しい(必要十分な)図面です。

 

それぞれの場面で、それに必要な「測量的行為」をして出来た図面です。

 

だからと言って、我々土地家屋調査士がその図面を基に

立会することはありえなく、(参考にする事はあっても)

自分たちの調査士の業務分野・領域における責務に基づいて

土地境界を確定させるのに必要な「測量(測量的行為)」をします。

隣接土地の寸法・面積も確認したりとか、

道路境界線との交点を計算したりとか、

公的図面と整合性は取れてるかとか

そこまでやるのが、我々土地家屋調査士の「測量的行為」です。

 

でも世間一般的にはそれらをまとめて

大きな意味で『測量』と言いいますし、

出てきた図面も、一見大差ないので、

同じ図面(同じ意味合いの図面)と思ってしまいますよね。

その差異を理解するのは、

やっぱりなかなか難しいですよね。